共調作用と共に在ること

Pocket

Circle of Soul 2

久しぶりにブログを再開します。伝えたいことが溜まってきていることと、伝えようとするときの自分自身の考えや行動を振り返るプロセスをていねいに重ねたい欲求がある模様。

たかったーというニックネームで呼んでもらうようになってからもうすぐ3年。傍目にはとりとめのない動きをしているように見えていると思うのですが(というか実際ときどき「なにやってるの?」と聞かれます 笑)、自分としてはそれぞれの動きは明確ではないものの関連していて、その中心には何かあるなぁという感じがありました。

ようやく最近、それが共調作用(コーディネーション)だということに気づきました。

どうすれば共調作用とともに在れるのか。

アレクサンダーテクニークという思考とからだの使い方を、2012年から学んでいます。アレクサンダーテクニークでは、からだは本来コーディネーションを持っていると考えます。約100年前にF.M.アレクサンダー氏が発見した原理と技術を元に、コーディネーションを邪魔している思考やからだの無意識で習慣的な使い方を減らしていくと、本来のコーディネーションが現れ、動作がきれいにのびやかになったり、表情がやわらかくなったり、呼吸がゆっくり深くなったり、よりはっきりと味を感じるようになったり、といったことを日々体験しています。

共奏キッチンというごはんを作って食べて語り合う集まりを、2011年からほぼ毎月開いています。子どもも大人も、初めての人もお馴染みさんも、毎回約30名が集まり、自己紹介もないまま献立を考えたり買い出しに行ったり料理をしたり。ごはんが出来上がった頃には、お互いの距離がぐっと近くなっています。とくにだれかが何かを強く指示することはないのですが、いつも美味しい料理が出来上がります。料理が得意でない人も、野菜を刻むなどの比較的簡単な工程を教えてもらったり、片付けや洗い物を率先したり。共同作業を進める中で、お互いの共調作用が高まっているのを感じます。

中山間地や郊外での時間が増えています。いちばん定期的に通っているのは新潟県上越市吉川区にある大賀集落。2011年からこの4軒しかない集落に通って、棚田で田植えをしたり草取りをしたり稲刈りをしたり。最初は何かお手伝いできることはないだろうかという姿勢で通い始めたのですが、集落のおじいちゃんおばあちゃんのよく日焼けした色艶のいい肌に接しているうちに、むしろ都会に住む自分が助けを求めていると感じるようになりました。都市と中山間地のあいだに、確かに存在しているけれど見えなくなっている共調作用を発掘しています。

このブログを書くという行為自体が自分自身のコーディネーション(共調作用)を調え、やがてコラボレーションにつながればいいなという期待も抱いています。

一人でも多くの人が、共調作用とともに在れますように。

たかったー